フィリピンで話されている言葉は、80種類以上あるそうです。
自分はタガログ語しか知らないのですが、他によく耳にする言葉にビサヤ語、
イロカノ語などがあります。
タガログ語がフィリピンの公用語のひとつになったのは1987年と、つい最近
だそうです(もうひとつの公用語は英語)。
それぞれの言語がどのように違うのか、例を挙げてご紹介したいと思います。
例として「I love you」を使ってみましょう。
タガログ語
MAHAL KITA(マハル キタ)
MAHALは「愛する」の意味で、KITAは「私があなたを」という意味です。
この「KITA」は、結構使い勝手が良く「ひとつの動詞+KITA」で「私はあな
たに〜する」という文が作れます。
例えば、MAHALの単語をGUSTOにして、GUSTO KITAとすれば、私はあなた
が好きですよ、という意味になります。
マニラからバスで約7時間離れたパンガシナンでは、
INARO TAKA(イナロ タカ)
「愛する」の部分が「INARO」になっています。またタガログ語の「KITA」が
「TAKA」に変化していますね。
ミンダナオ島のダバオでは、
GIHIGUGMA TAKA(ギヒググマ タカ)
単語が異なるだけで、文法的には同じようですね。
そこで、海で有名なボラカイでは、
NAILA KO SA IMO(ナイラ コ サ イモ)
「KO」は、私 「SA」は、〜を 「IMO」は、あなた です。
ボラカイもビサヤ語なので、NAILA TAKAではいけないか?と尋ねたら、何か
おかしいと言われました。
NAILA KO SA IMOをタガログ語の単語にあてはめてみると、
MAHAL KO SA INYOとなりますが、これは言わないそうです。
フィリピン人同士でも自分の田舎の言葉でしゃべると、理解しあえないそうで
文法は同じであっても単語が異なれば、理解するのは難しいですね。
いやはや、タガログ語以外の言語を勉強するのは、やめにしておいた方が良さ
そうです。
ちなみにタガログ語で「死ぬ」はPATAY(パタイ)ですが、沖縄でも死ぬこと
をパタイと言う、と沖縄の友人から聞きました。
また、「あんた、ツラの皮が厚いね」という日本語の表現がタガログ語にもあ
って、「MAKAPAL ANG MUKHA MO」(マカパル アン モカ モ」と言い
ますが、まともに相手に言うと悲しい結末になるかもしれせんので、ご注意く
ださい。
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