フィリピン滞在徹底ガイド

フィリピンの衛生状態

 

フィリピンは衛生状態が良くないため、原則として水道水、生野菜、生の魚介類
は避けた方が良い、とされています。

 

実際に見聞したことをご紹介しますと、水道水は飲まなかったが氷の入ったジュ
ースを飲んでおなかをこわし、数日間安静にしなければなかった、高級和食レス
トランで生のウニを食べ、2日間入院してしまった、という例があります。

 

できるだけ生のウニや貝類は避けた方が良さそうです。
レストランなどではミネラル・ウォーターをなるべく飲み、ジュースの場合は冷
えた缶ジュースにストローを入れて飲むなどすることで対処できると思います。

 

※フィリピンの氷は、水道水を製氷したものがほとんどです。
フィリピンでは浄化(ろ過)した水や蒸留水のことを「ミネラルウォーター」と
呼んでおり、本来の「ミネラルウォーター」ではありません。

 

デング熱

 

デング熱は、2014年8月に日本国内でも感染が確認されたことがテレビなどで
取り上げられたことから、ご存知の方も多いと思います。
デング熱は蚊を介して感染するもので、蚊に刺されてから3〜7日程度で高熱、
頭痛、目の痛み、関節等の症状が見られれば、デング熱の可能性があります。
最近では、デング熱の検査キットも販売されていることから、渡航前に購入して
おくこともできます。
検査キットでは、指の先から採血して検査しますが、自分で簡単に採血できる
ようになっています。
デング熱検査キットはこちらから。

 

 

フィリピン滞在のための予防接種

 

1週間程度、フィリピンに滞在する場合でしたら、上記の自己管理をすることで
対処が可能だと思いますが、語学留学や赴任で長期間滞在する場合は、予防接種
も検討すると良いでしょう。
ただ予防接種の効果は絶対なものではないようです。予防接種したからといって
100%予防されるわけではないこと、また副作用も報告されていることを念頭に
置いてご検討ください。

 

また、ほとんどの予防接種が1回の接種ではなく、2回〜3回の接種が必要ですの
で(1回目の接種後2〜4週間後に2回目、3回目は6ヶ月後など)、スケジュール
管理が必要となります。

 

A型肝炎は、飲食物などを経由して口から感染するものです。
潜伏期間が2週間から1ヶ月あり、その後発熱やおう吐などの症状が出ます。

 

B型肝炎はセックスによって感染し、破傷風は、ケガをした時に傷口から感染
するものです。

 

狂犬病は犬や野生動物との接触が予想される方には、予防接種が必要ですが、
マニラやセブなどの都市部に滞在する方には必要ないと思われます。

 

その他にマラリアがありますが、マニラやセブでは発生しないとされています。
また、蚊を媒介に感染するデング゙熱には、毎年何人かの日本人が感染していま
すが、予防方法がない感染症となっています。

 

なお、予防接種は健康保険の対象外になっており、1回あたりの接種料は医療機
関によって異なるようです(破傷風が1,500円程度、その他は5,000円程度)の
で、事前にご確認ください。

 

あわせて、こちらの厚生労働省検疫所もご参照ください。

 

日本で接種可能な機関については、こちらを参照ください。

 

スケジュールの関係で1回目の予防接種を日本で接種し、2回目や3回目の予防接
種をフィリピンで接種する必要がある場合は、外務省のサイトもご参照ください。